A さん(36 歳、未妊婦)は 4 か月前から月経中の下腹部痛が強くなっていることを自覚し、近くの産婦人科を受診した。
月経は規則的で量は正常。
既往歴:特記すべきことはない。
生活歴:半年前に結婚し、結婚後も仕事を継続している。
家族歴:A さんの母親は乳癌の手術歴があり、母方の祖母が乳癌で死亡している。
身体所見:身長 157 cm、体重 52 kg。
検査所見:内診にて骨盤内に強い癒着や圧痛はみられない。
経腟超音波検査で左卵巣内に 3 cm 大の子宮内膜症性囊胞が確認された。
A さんは「乳がん検診や検査の方法について知りたい」と言う。
A さんへの説明で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Aさんは36歳で、乳がん検診や検査の方法を知りたいと話しています。
乳がんの早期発見には、医療機関での検診と、日ごろから自分の乳房を意識して変化に気付くことの両方が大切です。
【選択肢別解説】
1:× 乳がん検診はCT検査では行いません。
国が推奨する対策型検診は40歳以上を対象とした2年に1回のマンモグラフィです。
2:× 超音波検査だけで悪性かどうかを確定することはできません。
確定診断には、針生検などで組織を採取する病理検査が必要です。
3:× 30歳代は乳腺の密度が高く、マンモグラフィでは病変が見えにくいことがあります。
そのため超音波検査はむしろ有効性が高い年代です。
4:○ 医療機関での定期検診に加えて、乳房自己検診で日ごろの状態を知っておくと、しこりなどの変化に早く気付けます。
Aさんは家族歴もあるため、両方を続けることが大切です。
【ポイント】
乳がん検診の基本は40歳以上の2年に1回のマンモグラフィです。
若い世代や乳腺の密度が高い人では、超音波検査の併用が検討されます。