A さん(36 歳、未妊婦)は 4 か月前から月経中の下腹部痛が強くなっていることを自覚し、近くの産婦人科を受診した。
月経は規則的で量は正常。
既往歴:特記すべきことはない。
生活歴:半年前に結婚し、結婚後も仕事を継続している。
家族歴:A さんの母親は乳癌の手術歴があり、母方の祖母が乳癌で死亡している。
身体所見:身長 157 cm、体重 52 kg。
検査所見:内診にて骨盤内に強い癒着や圧痛はみられない。
経腟超音波検査で左卵巣内に 3 cm 大の子宮内膜症性囊胞が確認された。
A さんは医師から月経痛に対して痛み止めの処方を受けた。
医師の診察後に、将来の妊娠の計画について助産師が相談を受けた。
A さんは子どもが 2 人欲しいと考えているという。
助産師が行う A さんへの説明で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Aさんは36歳で、左卵巣に3 cm大の子宮内膜症性囊胞があり、子どもを2人希望しています。
年齢とともに妊よう性は低下し、子宮内膜症も妊娠しにくさの原因になるため、早めに妊娠を目指すことが望ましい状況です。
【選択肢別解説】
1:× AさんのBMIは52÷1.57÷1.57で約21.1で、普通体重です。
減量によって妊娠しやすくなる状況ではありません。
2:× 仕事をやめることが妊娠に必要とする根拠はありません。
仕事と妊娠・出産の両立を支援することが助産師の役割です。
3:× 結婚して半年で、まだ不妊と診断されたわけではありません。
不妊治療が必要と断定するのは不適切で、まずは自然な妊娠を目指しつつ、妊娠しなければ早めに相談するよう伝えます。
4:○ 年齢が36歳であることに加え、子どもを2人希望していることから、早めに妊娠を目指すことが望ましいと説明します。
妊娠中は月経が止まるため、子宮内膜症の進行を抑える効果も期待できます。
5:× 3 cmの囊胞で手術が必須とはいえません。
卵巣の囊胞を摘出すると正常な卵巣組織も減り、卵巣予備能が低下するおそれがあります。
【ポイント】
子宮内膜症をもつ女性の妊娠の相談では、年齢・病変の大きさ・希望する子どもの数を合わせて考えます。
手術は妊よう性を下げる面もあるため、慎重に判断されます。