第108回 助産師国家試験 午後問92
A さん(25 歳、女性、会社員)は、2 日前に市販の妊娠反応検査薬が陽性だったため、産婦人科クリニックを受診した。
学生時代からマラソンを続け、現在も社会人選手として毎日トレーニングをしている。
身体所見:身長 162 cm、体重 43 kg。
月経周期:初経は 17 歳だったが、周期は不規則で 1 年近く無月経だったこともある。
超音波検査所見:子宮内に 10 mm の胎囊は確認できたが、胎芽・胎児および心拍動は確認できず、受胎日も特定できなかった。
その後、A さんは胎児心拍が確認されて順調な妊娠経過をたどった。
妊娠 32 週の妊婦健康診査で助産師外来を受診した A さんは「最近、赤ちゃんがよく動くんです。そのたび下腹が張ってトイレに行きたくなります」と話している。
助産師が Leopold〈レオポルド〉触診法を行った。
触診の所見:第 1 段子宮底に浮球感がある。
第2段母体左側に児背がわずかに触れる。
羊水量は中程度。
右臍棘線中央付近で胎児部分を触れ、胎動に伴って腹部に弱い緊張感が出現する。
第3段子宮底より小さく胎児部分を触れる。
第4段骨盤内へ胎児部分の嵌入はない。
この所見から助産師が行う生活上の助言で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
「「休むときは右側を下にして横になりましょう」」が正しい。
年齢、症状、生活背景、検査値、妊娠週数や発達段階を手がかりに、現在のリスクと本人の意思を踏まえて判断する。
1の「「キーゲル体操をやってみましょう」」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
2の「「帝王切開になる可能性も考えておきましょう」」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
3は、妊娠週数、母児の安全、本人の意思決定、家族・社会的支援を同時に評価する必要がある。
この場面で求められる評価・支援の目的と一致する。
4の「「冷えを防止するために靴下は 2 枚履きましょう」」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
選択肢がいずれも支援に見える場合は、現在の危険、本人の意思、継続支援へのつながりを基準に絞る。まとめて解く
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