A さん(25 歳、女性、会社員)は、2 日前に市販の妊娠反応検査薬が陽性だったため、産婦人科クリニックを受診した。
学生時代からマラソンを続け、現在も社会人選手として毎日トレーニングをしている。
身体所見:身長 162 cm、体重 43 kg。
月経周期:初経は 17 歳だったが、周期は不規則で 1 年近く無月経だったこともある。
超音波検査所見:子宮内に 10 mm の胎囊は確認できたが、胎芽・胎児および心拍動は確認できず、受胎日も特定できなかった。
A さんへの助産師の説明で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
25歳のマラソン選手で、身長162cm・体重43kg(BMI(体格指数)は約16.4)とやせており、月経周期は不規則で無月経の時期もあった女性です。
超音波で子宮内に10mmの胎嚢は確認できましたが、胎芽と心拍動は見えず、最終月経から週数を決めることもできません。
【選択肢別解説】
1:× 経腟超音波検査では、妊娠6週ころから胎児心拍が確認できます。
妊娠12週まで確認が難しいという説明は誤りです。
2:× 妊娠初期の安静が流産を予防するという根拠はありません。
不要な安静を指示すると、かえって不安を強めてしまいます。
3:× 市販薬の中には妊娠初期に注意が必要な成分を含むものがあります。
自己判断で飲んでよいとは言えず、服用前に医師や薬剤師に相談するよう伝えます。
4:○ 月経が不規則で受胎日がわからないため、今回は妊娠週数がまだ早い可能性があります。
10日ほどあけて再診すれば、胎芽と心拍動が確認でき、正常な妊娠かどうかと妊娠週数を判断できます。
【ポイント】
胎嚢は妊娠5週ころ、胎児心拍は6週ころから経腟超音波で確認できるようになります。
月経不順の女性では最終月経からの週数が当てにならないため、超音波所見の経過で判断します。