正答1
解説
正解は1です。
妊娠すると母体の死亡率が高く、妊娠を避けるべき循環器疾患を問う問題です。
妊娠中は循環血液量が約40〜50%増加し、心臓や肺循環への負担が大きくなります。
【選択肢別解説】
1:○ 肺高血圧症(アイゼンメンジャー症候群を含む)は、増える循環血液量に肺血管が対応できず、右心不全を起こします。
母体死亡率が数十%に達するため、妊娠を避けるべき病態とされています。
2:× 肺血栓塞栓症の既往は、妊娠中の再発リスクが高い状態です。
しかし抗凝固療法で予防しながら妊娠を継続することができます。
3:× 心室中隔欠損症の修復後で、心機能に問題がなければ、多くは妊娠・分娩が可能です。
妊娠を避けるべき病態ではありません。
4:× NYHA心機能分類Ⅰ度は、日常生活で症状がない状態です。
慎重な管理のもとで妊娠は可能です。
【ポイント】
妊娠を避けるべき心疾患には、肺高血圧症、重症の大動脈弁狭窄症、大動脈基部が拡張したマルファン症候群、NYHAⅢ〜Ⅳ度の心不全などがあります。
循環血液量は妊娠32週ころに最大となり、心不全はこの時期と分娩時・産褥早期に起こりやすくなります。