在胎 30 週で出生した極低出生体重児。
先天性疾患や合併症はなく、日齢 65 に退院することとなった。
自宅では保育所に通っている 2 歳の兄が両親とともに生活しており、兄の通う保育所ではインフルエンザと RS ウイルス感染症が流行している。
退院時に児に行う感染予防対策で適切なのはどれか。
2 つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
在胎30週で出生した極低出生体重児が日齢65(生後約2か月)で退院する場面です。
保育所に通う兄がいて、インフルエンザとRSウイルス感染症が流行している環境での感染予防策を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 抗菌薬はウイルス感染症を予防できません。
予防的な投与は耐性菌を生むため、行いません。
2:○ 肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種します。
早産児でも出生日からの暦の月齢で接種を始めるため、日齢65の退院時は接種開始の時期に当たります。
3:× 副腎皮質ステロイド薬の吸入は気管支喘息などの治療です。
感染予防の効果はありません。
4:× インフルエンザワクチンの接種対象は生後6か月以上です。
生後2か月の児には接種できないため、家族が接種して児への感染を防ぎます。
5:○ 早産児はRSウイルス感染で重症化しやすいです。
在胎29〜35週で出生し、流行開始時に生後6か月以下の児は、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体(パリビズマブ)の投与対象になります。
【ポイント】
予防接種は、早産児でも修正月齢ではなく暦の月齢で始めるのが原則です。
家族の手洗いやワクチン接種、上の子が感染したときの接触制限も合わせて指導します。