正答1
解説
正解は1です。
胎児の免疫系の発達と、胎児血中の免疫グロブリンの由来を問う問題です。
IgGは母体から胎盤を通って移行し、IgMは胎盤を通過しないことがポイントです。
【選択肢別解説】
1:○ 胎児はIgMを自ら産生できます。
IgMは胎盤を通過しないため、臍帯血や新生児血のIgM高値は胎児自身が感染に反応した証拠となり、先天感染の診断に使われます。
2:× T細胞は妊娠初期から胸腺で分化・成熟し始めます。
出生後に初めて産生されるわけではありません。
3:× 胎児血中で最も多い免疫グロブリンはIgGです。
IgGは胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリンで、妊娠後期に母体から大量に移行します。
IgAは母乳中に多く含まれる免疫グロブリンです。
4:× B細胞は妊娠初期のうちに胎児血中に現れます。
在胎30週ころになってから出現するわけではありません。
【ポイント】
胎盤を通過するのはIgGだけで、新生児の受動免疫を担います。
IgMは分子が大きく胎盤を通らないため、新生児のIgM高値は子宮内感染を疑う根拠になります。