A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週 0 日、身長 160 cm、体重 66 kg(非妊時体重 55 kg)である。
児は頭位で回旋異常はない。
児の推定体重は 2,800 g。
分娩の進行状況と呼吸法の誘導の組合せで適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
分娩第2期の進行段階に応じて、努責を促すか抑えるかの呼吸法の誘導を判断する問題です。
努責は産婦の自然な努責感に合わせ、児頭が娩出される直前には会陰の裂傷を防ぐため努責を抑えます。
【選択肢別解説】
1:× 子宮口が全開大しても、肛門圧迫感がなく努責感がないうちは努責を促しません。
児頭の自然な下降を待ち、努責感が出てから合わせていきむよう誘導します。
2:× 児頭が排臨し、抑えきれない努責感がある段階では、努責を止める必要はありません。
陣痛発作に合わせて、自然な努責を活かして児頭の下降を促します。
3:× 後頭結節が恥骨弓下を滑脱する時期は、児頭が娩出される直前です。
この時期は強い努責を避け、短息呼吸でゆっくり娩出させます。
4:○ 発露して第3回旋(児頭の伸展)が起こる時期は、児頭が最も大きく会陰を伸展させます。
短息呼吸で努責を抑え、児頭をゆっくり娩出させることで会陰裂傷を防ぎます。
【ポイント】
呼吸法の誘導は「全開大でも努責感がなければ待つ」「排臨では陣痛に合わせて努責」「発露以降は短息呼吸で努責を抑える」と進行に合わせて整理します。