第104回 助産師国家試験 午後問100
A さん(32 歳、初産婦)。
妊娠36週0日、胎児機能不全のため緊急帝王切開を受け、男児を出産した。
児は出生時、自発呼吸・体動を認めず、生後 30 秒で心拍数が 30/分のためバッグ・マスク換気を開始し、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉モニターを装着した。
その後のモニター値と児の状態を以下に示す。
生後時間 心拍数 SpO2 呼吸 児の状態
1分 40/分 50 % なし 体動なし
1分30秒 100/分 60 % あえぎ呼吸 四肢はだらんとしている
2分 120/分 80 % あえぎ呼吸 四肢はだらんとしている
2分30秒 140/分 95 % 自発呼吸あり 弱く啼泣、筋緊張あり
3分 160/分 95 % 自発呼吸あり 強く啼泣、筋緊張あり
バッグ・マスク換気の中止を検討すべきなのはいつか。
正答4
解説
正解は4(生後2分30秒)。
NCPRアルゴリズムでは、出生後に自発呼吸なし・心拍100/分未満の場合、遅くとも生後60秒以内にバッグマスク換気を開始し、30秒ごとに心拍・呼吸を評価する。
有効な人工呼吸を続けた結果、心拍が100/分以上かつ自発呼吸が出現した場合に換気の中止を検討できる。
本事例では換気開始後に改善が確認され、生後2分30秒が換気中止を検討する妥当なタイミングとなる。
生後1分(選択肢1)・1分30秒(2)は最初の評価直後で早すぎ、生後2分(3)は次の評価後でやや早い。
生後3分(5)は中止の判断が遅れ不要な介入が続く。まとめて解く
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