第102回 助産師国家試験 午後問96
妊婦とパートナーが出産を迎える意欲を高めることを目的として、病院に勤務する助産師が両親学級を開催することとなった。
計画の概要を表に示す。
対象:妊娠30週以降の妊婦とそのパートナー6組以内。
時間:80分。
内容:①分娩経過の講義、②産痛緩和法(腰部マッサージ)の体験、③分娩室の見学、④バースプランについての話し合い(参加者全体のグループワーク)。
スタッフ:助産師2名。
準備物:名札、分娩経過図(教材)、産痛緩和法を示したパンフレット(配布用)、参加者アンケート。
両親学級の終了後、A さん(29 歳、初妊婦)と A さんのパートナーが助産師に話しかけてきた。
A さんは現在妊娠 31 週で、前回の妊婦健康診査では骨盤位であったという。
A さん:「今日は分娩室を見てここで産みたいと思いました。
来て良かったです」 パートナー:「今日は経腟分娩の話ばかりだったけど、逆子のまま帝王切開になったらどうしよう」 A さんとパートナーの言葉を聞いた後の助産師の対応で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
妊娠31週で骨盤位の経過にあるカップルが「経腟分娩希望」と話し、夫が「帝王切開術の説明をできるだけ受けたくない」と表明している場面で、本人(妊婦)に対し帝王切開の説明を希望するか確認することがインフォームド・コンセントの基本(3が正答)。
妊娠32週以降に骨盤位が持続する場合、外回転術(妊娠36〜37週で実施)または予定帝王切開(妊娠38週)が選択肢となり、無回転術のリスク・経腟分娩のリスク・帝切のリスクを比較し意思決定する必要がある。
1の外回転術勧奨はまだ早い(妊娠36〜37週)。
2の骨盤位経腟分娩説明はリスクが高く一般的選択肢ではない(日本では限られた施設のみ)。
4の「心配する必要はない」は問題の先送りで不適切。
助産師は意思決定支援(shared decision making)を担う。まとめて解く
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