第102回 助産師国家試験 午後問97
Aさん(48歳、女性)。
夫と28歳の長女との3人暮らしで、出版社に勤務している。
不正出血を主訴として婦人科の診療所を受診した。
既往歴に特記すべきことはない。
月経周期は順調であったが、6か月前から月経がなく、少量の出血が時々みられる。
身長150cm、体重48kg(半年前より変化なし)。
婦人科診察では子宮および付属器に異常は認められなかった。
Aさんは最近体調に不安を感じており、助産師に「会議中などに突然暑くなって汗をかき、動悸がして困ることがあります。物忘れも増え、何をするにもおっくうです。夫は仕事中心で、私の話を聞いてくれません。娘がまもなく結婚して独立するので、その準備であわただしい毎日でした。この先、夫と2人きりになるかと思うと憂うつです」と相談があった。
A さんに対するアセスメントで適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
中年女性(更年期前後)で「私一人が周りに迷惑をかけている」「心にぽっかり穴が」と訴え、ホットフラッシュ等の血管運動神経症状(4が正答)と、娘の独立による空の巣症候群(empty nest syndrome、家族発達課題:子の自立期)からの心理ストレス(5が正答)が並行している状態。
1の若年性認知症は記憶障害・遂行機能障害が中心症状で本例所見と合致しない。
2の急性ストレス障害は明確な外傷的出来事後1か月以内の症状群で本例とは病態が異なる。
3の視床下部性無月経は若年女性のFAT(female athlete triad)等で起こり、更年期年齢では更年期障害が主鑑別。
更年期障害はクッパーマン指数や簡略更年期指数(SMI)で評価し、HRT・SSRI・漢方薬・植物エストロゲンで対応する。
助産師は中年女性のライフステージケアを担う。まとめて解く
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