第102回 助産師国家試験 午後問93
Aさん(33歳、初妊婦)。
既往歴や生活歴に特記すべきことはなかったが、妊娠28週頃から高血圧を指摘され、内服薬による治療を受けている。
妊娠39週5日、経腟分娩で男児を出産した。
児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。
児の身体所見:身長49.2cm(50パーセンタイル)、体重2,515g(3パーセンタイル)、頭囲33.3cm(50パーセンタイル)。
日齢4。
児の体重は 2,490 g で、前日から 35 g 増加している。
排尿 10 回/日、 排便5回/日、哺乳回数 12 回/日、哺乳力は良好だが、1日数回の嘔吐が認められる。
経皮的黄疸計値 9.5。
自動聴性脳幹反応〈AABR〉は両耳とも「パス(反応あり)」 であった。
A さんからの児に関する訴えで、最も注意すべきなのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
母親教育で受診すべき緊急症状を伝える指導において、「黄緑色のものを吐いた」(胆汁性嘔吐)は腸閉塞(中腸軸捻転、回腸閉鎖、Hirschsprung病など)を疑う緊急症状で即時受診を促す(3が正答)。
1の「視線が合わない」は新生児期では正常範囲(生後1か月頃から注視機能が発達)。
2の「黄色いうんち」は正常な母乳児の便色(4〜7番)で異常でない。
4の「白眼が黄色い」は強膜黄染で総ビリルビン15mg/dL以上を示唆し、外来受診すべきだが「黄緑色嘔吐」ほどの緊急性ではない(光線療法対象)。
5の「声をかけても反応しない」は活気低下の指標で受診相談すべき所見だが緊急性は嘔吐ほどではない。
助産師は退院指導で「すぐ受診すべきサイン」(胆汁性嘔吐・痙攣・呼吸困難・チアノーゼ・38℃以上発熱)を具体的に教育する。まとめて解く
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