第100回 助産師国家試験 午後問108
Aさん(38歳、1回経産婦)。
現在、パートナーと8歳の子どもとの3人暮らし。
33歳からIgA腎症のため大学病院の腎臓内科に通院中で、病状の進行による腎機能の悪化のため人工透析の導入が予定された。
高血圧症に対して内服薬による治療が開始されたが、血圧のコントロールは不良である。
A さんは、月経が遅れていたため、市販の妊娠検査薬で検査して陽性であり産婦人科を受診した。
経腟超音波検査で子宮内に胎囊が確認され、胎児の頭殿長 〈CRL〉は 20 mm であった。
医師の診察の後、A さんは助産師に「まさか妊娠するとは思っていませんでした。
主治医から今の状態での妊娠継続は難しいと言われています。
パートナーには秘密で中絶したいと思っています」と話した。
A さんの話を傾聴した後の説明で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
妊娠継続困難・パートナーに秘密で中絶希望という訴えには、まず傾聴した後、パートナーとの話し合いを促すことが助産師の支援として適切である。
母体保護法第14条では人工妊娠中絶には本人と配偶者の同意が原則(婚姻関係に準ずる関係を含む)必要で、パートナーとの相談は法的にも重要。
2は誤りで、CRL 20mm(妊娠初期、妊娠8週前後)であれば分娩誘発ではなく子宮内容除去術(吸引・掻爬法)が標準。
3は誤りで、高血圧治療中止は妊娠リスクをむしろ高める可能性があり、妊娠継続可能性とは別問題。
4の「2週以内」決断強要は本人の意思決定を急かす不適切な圧力。
5の同意書署名場所の制約は事実誤認(自筆署名でよい)。まとめて解く
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