A さん(25 歳、女性、パートタイム勤務)は 1 人暮らしである。
「妊娠検査薬で陽性が出たので、母子健康手帳をもらえますか」と B 市の母子保健窓口に来所した。
パートナーはいるが同居はしていない。
その後、A さんは、妊娠 36 週に経腟分娩で女児(身長 46 cm、出生時体重 2,450 g)を出産した。
出産した病院から保健センターへの退院時連絡票に「A さんは子どもの抱き方に慣れず、今後の育児が気がかり」と記載があった。
そこで、退院 2 日後に保健師が家庭訪問した。
保健師が援助をするために収集する情報で優先度が高いのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Aさんの子どもは妊娠36週で生まれた早産児で、出生時体重2,450gの低出生体重児です。
早産で小さく生まれた児は、吸う力が弱く授乳量が不足しやすく、低血糖や黄疸、体重増加不良を起こしやすい特徴があります。
母親は抱き方に慣れておらず、退院2日後の訪問では児の栄養状態の確認が最優先です。
【選択肢別解説】
1:× 居住環境は育児に関わる情報ですが、退院直後の最優先事項ではありません。
2:× 経済状況も大切な情報ですが、児の健康に直結する授乳の確認が先です。
3:○ 授乳状況を最優先で把握します。
授乳の回数や1回量、吸い付き方、排尿・排便、体重の増え方を確認すると、児の栄養状態と母親の授乳技術の両方を評価できます。
抱き方に慣れていないことは授乳がうまくいかない原因にもなるため、具体的な支援につなげられます。
4:× Aさんの健康状態も確認しますが、本問で最優先とはいえません。
退院時連絡票で心配されていたのは育児技術であり、退院直後の児の栄養確保が最も緊急性の高い課題です。
5:× 保育所利用の可能性は、現時点で優先度の低い情報です。
【ポイント】
早産児・低出生体重児の新生児訪問では、授乳状況と体重増加を最優先で確認します。
出生体重2,500g未満は低出生体重児、妊娠37週未満の出生は早産です。