A さん(70 歳、男性)は定年退職後、年金の給付を受けて、妻と 2 人で暮らしている。
2 年前に Parkinson 〈パーキンソン〉病と診断された。
Hoehn‑Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅢとなり、A さんの妻が医療費助成の申請のため保健所に来所した。
その際に家庭訪問の日時を約束し、保健師が訪問したところ、A さんは「入浴や通院のときに不安を感じることがあるが、何とか自分のことは 1 人でできている」と話した。
初回訪問時の情報収集で優先度が高いのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
Hoehn‑Yahr(ホーエン・ヤール)の重症度分類ステージⅢは、姿勢反射障害(バランス障害)が現れる段階です。
日常生活は自立していることが多いものの、転倒しやすくなります。
Aさんも入浴時に不安を感じており、まず転倒の危険につながる住環境を確認します。
【選択肢別解説】
1:○ ステージⅢでは姿勢反射障害により転倒しやすく、浴室や段差のある場所は特に危険です。
入浴時の不安という発言からも、手すりや段差など住環境の確認が優先されます。
2:× 家族関係は、今後の介護力を考えるうえで必要な情報です。
しかし、現在のAさんは自立しており、転倒予防のほうが緊急性が高いです。
3:× 経済状況は、医療費助成の申請手続き中であり、現時点で優先して聞く情報ではありません。
4:× 通院方法も必要な情報です。
ただし、通院は時々の外出であり、毎日の生活の場である住環境の安全確認の方が優先です。
【ポイント】
Hoehn‑Yahrの分類では、Ⅰは片側の症状、Ⅱは両側の症状、Ⅲで姿勢反射障害が出現します。
Ⅳで日常生活に介助が必要になり、Ⅴで車椅子または寝たきりとなります。
指定難病の医療費助成は、原則としてHoehn‑YahrⅢ以上かつ生活機能障害度2度以上が対象です。