A 市は人口約 3 万人の高齢化率 35.6 % の市である。
主要な産業は農業で、他市と比べ糖質の摂取量が多い特性がある。
A 市では近年、糖尿病性腎症による人工透析の新規患者数が増加している。
糖尿病性腎症の発症リスクがある地域住民を把握する方法で最も適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
糖尿病性腎症の発症リスクがある住民を把握するには、健診結果や治療状況を個人単位で網羅的に確認できるデータが必要です。
国保データベース(KDB)は、そのための仕組みです。
【選択肢別解説】
1:× 医師会との意見交換では、地域の医療の実情を聞くことはできます。
しかし、リスクのある住民を個人単位で網羅的に把握することはできません。
2:○ KDBは、国民健康保険の特定健診、医療(レセプト)、介護の情報を個人単位で結びつけたデータベースです。
腎機能や血糖値が高い人、治療を中断している人などを抽出でき、リスクのある住民を網羅的に把握できます。
3:× 生活習慣病予防教室の参加者は、健康への関心が高い一部の住民に限られます。
リスクのある住民全体を把握することはできません。
4:× 健康増進計画策定時の健康調査は、市民の生活習慣の傾向を把握する目的の調査です。
個人の検査値や治療状況が分からず、リスクのある人を特定できません。
【ポイント】
糖尿病性腎症重症化予防プログラムでは、KDBなどを用いて受診勧奨や保健指導の対象者を抽出します。
KDBは国民健康保険中央会が構築したシステムで、市町村の保健事業に活用されます。