Aさん(30歳、女性)はBちゃん(1歳7か月、男児)を連れ、市が実施する1歳6か月児健康診査に来所した。
問診でAさんは、「1年前に隣の県から引っ越してきた。人づきあいが苦手で家でBちゃんと2人きりでいることが多い」と話した。
Bちゃんの1歳6か月児健康診査の記録から、一部抜粋したものを以下に示す。
【発達状況】
独歩開始時期:1歳3か月
手を引くと階段を上る:あり
積めた積み木の数:3コ
親指を使ってつまむ:あり
有意語:0コ
言語理解:あり
簡単な指示に従える:なし
身体部分の指差し:あり
要求の指差し:あり
周囲の人の身振りをまねる:あり
周囲の人やほかの子どもに関心を示す:あり
ままごとなど見立て遊びができる:あり
共同注意:あり
B ちゃんの発達について、保健師のアセスメントで適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
1歳6か月児健康診査では、粗大運動、微細運動、言語、社会性の各領域について発達を確認します。
Bちゃんの記録を領域ごとに整理し、年齢相応かどうかを判断します。
【選択肢別解説】
1:× 有意語が0語であり、言葉の発達が年齢相応とはいえません。
1歳6か月ごろには意味のある単語を数語話すのが目安です。
簡単な指示に従えない点も確認が必要です。
2:○ 積み木を3個積めることと、親指を使ってつまめることは、1歳6か月ごろの微細運動の目安を満たしています。
手指の発達は年齢相応と判断できます。
3:× 指差し、身振りのまね、周囲の人への関心、見立て遊び、共同注意がいずれも「あり」です。
社会性の発達に遅れはみられません。
4:× 独歩開始は1歳3か月で正常範囲内であり、手を引くと階段を上ることもできています。
粗大運動の発達に遅れはみられません。
【ポイント】
Bちゃんは社会性や言語理解は保たれており、言葉の表出(有意語)に遅れがある状態です。
1歳6か月児健診では、有意語、指差し、歩行、積み木が代表的な確認項目です。