Aさん(58歳、男性、独居)は1年前に失業した。
その後、就職先が決まらず、預貯金が底をついたが、身寄りがなく身近な相談者もいなかった。
経済苦により3か月前に自殺を図って病院に搬送された。
日常生活動作〈ADL〉は問題なく回復したが、頭を打ったことによる外傷性脳損傷によって軽度の記憶障害が残り、特に数の計算が難しくなった。
また、入院中に生活保護を受給することになった。
その後、B 市の自殺対策計画を担当している保健師は、関係機関との連携強化だけでなく、住民が自殺予防のゲートキーパーとなれるよう、ゲートキーパー養成事業を新たに計画した。
予算案作成にあたりこの事業について住民から幅広く意見を得ることとした。
意見を得るのに適切な方法はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
ゲートキーパー養成事業の予算案作成にあたり、住民から幅広く意見を集める方法を選ぶ問題です。
行政の施策について、住民の誰もが意見を提出できる仕組みが求められています。
【選択肢別解説】
1:× フォーラムは参加者どうしの議論や啓発には有効ですが、意見を述べられるのは会場に来た人に限られます。
幅広い住民から意見を集める方法としては不十分です。
2:× 市議会における審議は、予算案を議決するための手続きです。
住民から直接意見を集める方法ではありません。
3:× 自殺対策審議会は、学識経験者や関係団体の代表など限られた委員で構成されます。
住民から幅広く意見を得る方法ではありません。
4:○ パブリックコメントは、行政が計画や施策の案を公表し、住民から広く意見を募集する制度です。
誰でも意見を提出でき、寄せられた意見を踏まえて案を決定できます。
【ポイント】
住民参加の方法には、パブリックコメント、住民説明会、ワークショップ、アンケート調査、審議会への住民委員の参加などがあります。
「幅広く」意見を集めるにはパブリックコメントやアンケートが適しています。