市の高齢福祉課で運営していた認知症サポーター養成講座の受講者が年々減っていた。
講師を担当するキャラバン・メイトで家庭の事情等で活動できない人が増え、講座開催回数が減っていたことが原因として考えられた。
そこで、各地域の実情に応じた認知症サポーター養成事業を展開するために、認知症サポーター養成講座を市内の各地域包括支援センターによる運営とし、保健師が担当することになった。
認知症サポーター養成講座を受講した住民から、「何か自分達の学んだことを生かした活動ができないか」と地域包括支援センターの保健師は相談を受けた。
保健師からの最も適切な提案はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
認知症サポーターは、認知症を正しく理解し、地域で認知症の人や家族を温かく見守る応援者です。
学んだことを生かしたいというサポーターには、さらに学びを深め、具体的な支援活動につなげる道筋を示すことが望まれます。
【選択肢別解説】
1:× 地域の巡回は、目的や方法、認知症の人とのつながりが明確でなく、サポーターの学びを生かした活動になりにくいです。
安全面の配慮も必要になります。
2:× グループホームで働くことは就労であり、地域でのボランティア活動の提案とは趣旨が異なります。
サポーター養成講座の受講だけで介護職として働く準備が整うわけではありません。
3:× 認知症の理解を広める講座の講師は、キャラバン・メイトが担う役割です。
サポーター養成講座を受けただけの住民が講座を開くのは適切ではありません。
4:○ ステップアップ講座では、認知症についてより実践的な知識を学べます。
修了後は地域の課題を踏まえた見守りや支援の活動(チームオレンジなど)に参加でき、住民の意欲を具体的な活動につなげられます。
【ポイント】
認知症施策推進大綱では、ステップアップ講座を受けたサポーターが認知症の人や家族を支える「チームオレンジ」の整備が進められています。
住民の主体的な意欲を、地域課題に沿った活動へつなぐ支援が保健師の役割です。