正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
人工内耳は、体外の装置で音を電気信号に変え、蝸牛に埋め込んだ電極で聴神経を直接刺激する装置です。
【選択肢別解説】
1:× 人工内耳は、蝸牛内の電極から電流を流して聴神経(ラセン神経節細胞)を刺激します。
記述は正しいです。
2:× マイクで拾った音声は、体外のスピーチプロセッサで電気刺激のパターンにコード化されます。
その信号が皮膚越しに体内のインプラントへ送られるため、記述は正しいです。
3:○ 蝸牛奇形があっても、多くの場合は電極の種類や手術方法を工夫して人工内耳手術が行われます。
蝸牛がまったく形成されていない場合や、蝸牛神経が欠損している場合などを除き、禁忌ではありません。
そのため、この記述は誤りです。
4:× 音の大きさ(ラウドネス)は、電気刺激の電流の強さとパルス幅の積である荷電量で調整します。
記述は正しいです。
5:× 神経反応テレメトリーは、電気刺激に対する聴神経の反応(電気誘発複合活動電位)を記録する機能です。
術中や術後のマッピングで聴神経の活動性を確認するのに用いられ、記述は正しいです。
【ポイント】
人工内耳では、電流の大きさで「聞こえ始めるレベル(T値)」と「快適な最大レベル(C値)」を設定するマッピングを行います。
【用語】
人工内耳:体外の装置で音を電気信号に変え、蝸牛内の電極で聴神経を直接刺激する埋め込み型の聴覚装置である。
スピーチプロセッサ:マイクで拾った音を処理し、電気刺激のパターンにコード化する人工内耳の体外装置である。
蝸牛奇形:蝸牛の形が生まれつき通常と異なる内耳の形態異常で、CTやMRIで評価される。
ラウドネス:音の大きさの感覚、すなわち聴覚上の大きさのことである。
神経反応テレメトリー:人工内耳の電極から聴神経が出す電気的な反応を計測して、神経の活動性を確認する機能である。