正答4
解説
正解は4です。
語音聴力検査は、言葉の聞き取りを評価する検査です。
語音を聞き取れる最小のレベルを調べる語音聴取閾値検査と、どれだけ正しく聞き分けられるかを調べる語音弁別検査があります。
【選択肢別解説】
1:× 語音聴力検査のマスキングには、語音の周波数成分に近いスピーチノイズ(加重不規則雑音)を用います。
狭帯域雑音は純音聴力検査のマスキングに用います。
2:× 57-S語表と67-S語表の主な違いは、単音節語表の語数です(57-S語表は50語、67-S語表は20語)。
数字語表の数が異なるという記述は誤りです。
3:× スピーチオージオグラムの縦軸は語音明瞭度(%)です。
横軸が語音の呈示レベル(dB)にあたります。
4:○ 語音弁別検査では、一つの語表は同じ呈示レベルで最後まで検査します。
途中でレベルを変えると、そのレベルでの語音明瞭度が求められなくなるためです。
5:× 語音弁別能は、レベルを変えて測定した語音明瞭度のうちの最高値(最高語音明瞭度)で表します。
50%の正答率が得られる最小レベルは、語音聴取閾値にあたります。
【ポイント】
語音聴取閾値は数字語表で求め、純音聴力の平均とよく一致します。
両者に大きな差がある場合は機能性難聴などを疑います。
【用語】
スピーチオージオグラム:横軸に検査音の強さ、縦軸に語音明瞭度をとり、語音弁別検査の結果を示すグラフである。
語音明瞭度:呈示した語音のうち、正しく聞き取れた割合をパーセントで表したものである。
語音聴取閾値:言葉として聞き取れる最小の音のレベルで、語音聴取閾値検査で調べる。
マスキング:検査をしない側の耳に雑音を与え、その耳が検査音に反応するのを防ぐ操作である。
狭帯域雑音:中心周波数の周囲の狭い周波数帯域だけを含む雑音で、純音のマスキングに使う。
スピーチノイズ:語音に近い周波数成分をもつ雑音で、語音聴力検査のマスキングに用いる。