正解を3つ選んでください。
正答1・2・5
解説
正解は1と2と5です。
対人コミュニケーションの発達に遅れがない学童難聴児では、表情や感情の理解は育っています。
課題となりやすいのは、聞こえの制限によって不足しがちな、抽象的な語彙や複雑な文章の理解です。
【選択肢別解説】
1:○ 説明文の要約には、論理的な文章の構造をとらえ、要点を抜き出す力が必要です。
学童難聴児が苦手としやすい、書き言葉の理解を深める指導として適切です。
2:○ ことわざは、字どおりではない比喩的な意味を理解する必要があります。
聞く経験から自然に身につく機会が少ないため、学童難聴児への指導として適切です。
3:× 写真の表情理解は、対人コミュニケーションの基礎となる力です。
この児は対人コミュニケーションの発達に遅れがないため、指導の必要性は低いです。
4:× 状況に基づく感情理解も、対人コミュニケーションに関わる力です。
遅れがない児には優先して行う指導ではありません。
5:○ 物語文で著者がどのような視点や意図で書いているかを理解するには、高度な読解力が必要です。
学年が上がるにつれて求められる力であり、指導として適切です。
【ポイント】
学童難聴児は、9歳前後から抽象的な思考や書き言葉の理解につまずきやすいとされます(いわゆる「9歳の壁」)。
【用語】
比喩:ある物事を別のものにたとえて表す表現で、字義どおりの意味とは異なる。
9歳の壁:聴覚障害児が9歳ごろ、抽象的な思考や書き言葉の学習でつまずきやすくなる現象を指す。
対人コミュニケーション:他者との間で気持ちや情報をやり取りする力で、表情や状況の理解を含む。