正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ASSR(聴性定常反応)は、振幅や周波数を周期的に変化させた持続音に対する脳波の反応から、周波数別の閾値を推定する他覚的聴力検査です。
【選択肢別解説】
1:× 40Hz前後の変調では睡眠の影響で反応が小さくなります。
80Hz前後の変調で得られる反応は睡眠の影響を受けにくいため、睡眠下で検査する小児には80Hz ASSRを用います。
記述は正しいです。
2:× ASSRは搬送周波数ごとに反応を測るため、周波数別の閾値を評価できます。
記述は正しいです。
3:× ASSRで推定した閾値と実際の聴力との誤差は、低音域で大きく、高音域で小さい傾向があります。
記述は正しいです。
4:○ ASSRの刺激音には、振幅変調音や周波数変調音などの変調持続音を用います。
トーンバーストは周波数特異性ABRなどで用いる刺激音であり、この記述は誤りです。
5:○ ASSRは周波数ごとに閾値を求めるため、クリックで行うABRより検査時間が長くかかります。
検査時間を短縮できるという記述は誤りです。
【ポイント】
ABRはクリック音で主に高音域(2〜4kHz)の閾値を推定します。
ASSRは周波数別に閾値を推定できる点が利点です。
【用語】
ASSR(聴性定常反応):変調した持続音への脳波の反応から、周波数別の閾値を推定する他覚的聴力検査である。
ABR:聴性脳幹反応のことで、音刺激後の脳幹の電気的反応を頭皮上の電極で記録する検査である。
トーンバースト:立ち上がりと立ち下がりが短い、持続時間の短い純音で、ABRなどの刺激に用いられる。
他覚的聴力検査:被検者の応答に頼らず、生体の反応から聴力を推定する検査である。