正答2
解説
正解は2です。
線分二等分試験は、半側空間無視を評価する検査です。
無視があると、線分の中央より無視側と反対の方向(左半側空間無視では右)に印をつけます。
【選択肢別解説】
1:× 使う手は右手に限りません。
麻痺のない手(利き手であることが多い)を使ってもらえばよいとされます。
2:○ 用紙は患者の体の正中に置きます。
用紙が左右どちらかにずれると、無視の程度を正しく評価できないためです。
3:× 短い線分では、ずれが小さくなり無視を検出しにくくなります。
標準的な検査(BIT行動性無視検査)では約20cmの線分が用いられます。
4:× 右空間から教示すると、患者の注意が右側へ引きつけられ、結果に影響します。
教示は正面から行います。
5:× 頭や眼を動かすことは制限しません。
自由に見てもよい条件でも残る偏りを評価するのが、日常生活に即した無視の評価です。
【ポイント】
半側空間無視の机上検査には、線分二等分試験、線分抹消試験、模写試験などがあります。
いずれも用紙を正中に置いて実施します。
【用語】
線分二等分試験:紙に引かれた線分の中央に印をつけさせ、そのずれから半側空間無視の有無を調べる検査である。
半側空間無視:脳損傷の反対側の空間にある物や刺激に気づかない、またはそちらを向かない症状である。
正中:体や空間の左右の中央を通る線のことで、左右を分ける基準になる。
BIT行動性無視検査:半側空間無視を、机上の通常検査と日常場面を模した行動検査で評価する標準的な検査である。