正答3
解説
正解は3です。
受身には、他者から直接動作を受ける直接受身と、出来事によって間接的に影響(多くは迷惑)を受ける間接受身があります。
間接受身は、自動詞からも作ることができる点が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 「社長が来られた」の「られる」は、社長への敬意を表す尊敬の用法です。
受身ではありません。
2:× 「子どもにぶたれた」は、主語の人物が子どもから直接ぶたれる動作を受けています。
直接受身です。
3:○ 「子どもに泣かれた」は、子どもが泣くという出来事によって、話し手が迷惑をこうむったことを表します。
「泣く」は自動詞であり、直接の動作の受け手がいないため、間接受身(迷惑の受身)です。
4:× 「飲めた」は「飲める」の過去形で、可能の意味を表します。
受身ではありません。
5:× 「思われた」は、そう思う気持ちが自然にわき起こったことを表す自発の用法です。
受身ではありません。
【ポイント】
「れる・られる」には受身・尊敬・可能・自発の4つの用法があります。
自動詞から作る受身(雨に降られた、子どもに泣かれた)は間接受身の典型です。
【用語】
間接受身:動作の直接の対象ではない人が、他者の行為により迷惑などの影響を受ける意味を表す受身である。
直接受身:動作を直接に受ける人を主語にして表す受身で、「ぶたれる」などがある。
自動詞:「泣く」「来る」のように、動作が他のものに及ばず主語だけで完結する動詞である。
尊敬:「れる・られる」などで、動作をする人への敬意を表す言い方である。