正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
高齢期のうつと、その発症に関わる要因を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ レジリエンスは、逆境やストレスから回復する心の力です。
レジリエンスが高い高齢者はうつになりにくく、うつ発症を防ぐ保護要因の一つとされます。
2:× 高齢者では、診断基準を満たさない軽症のうつ(抑うつ状態)が大うつ病よりはるかに多くみられます。
その割合は1割程度にとどまらず、より高いと報告されることが多いです。
3:× 高齢者は、変えられないストレスに対して、積極的に解消しようとするよりも受け入れる対処をとりやすいとされます。
記述は逆です。
4:× 過去を回想することは、人生を肯定的にまとめ直す働きをもちます。
回想法はうつの予防や改善に用いられており、「うつ発症を促進する」は誤りです。
5:○ 高齢期には、配偶者との死別、退職、病気、身体機能の低下などの喪失体験が重なります。
これらのライフイベントがうつ発症のきっかけになります。
【ポイント】
高齢者のうつは身体の訴えが前面に出やすく、認知症と間違われることもあります(仮性認知症)。
【用語】
レジリエンス:逆境やストレスにあっても、そこから立ち直る心の回復力のことである。
ライフイベント:就職、結婚、退職、死別など、人生で経験する生活上の大きな出来事である。
回想法:過去の思い出を語ってもらい、気持ちの安定や自尊心の回復を図る心理的な援助法である。
仮性認知症:うつ病のために、認知症のように物忘れや反応の鈍さが目立つ状態である。