正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
解説
1. 高齢者とうつの関係高齢期は心身の変化や社会的環境の変化が大きく、うつ病のリスクが高い時期とされる。
ただし、すべての高齢者がうつになるわけではなく、心理的な回復力(レジリエンス)が保護因子となる。
2. 正答選択肢の解説✅ 高齢者のレジリエンスはうつ発症を防ぐ要因の一つである。
レジリエンス(resilience)とは、「逆境から立ち直る力」「心理的回復力」のこと。
高齢者でも、過去の経験を活かして困難を受け止め、前向きに対処できる人はうつ発症のリスクが低い。
心理社会的支援や地域とのつながりがレジリエンスを高める要因になる。
✅ 高齢期はうつ発症のきっかけになるライフイベントが多い。
高齢期は以下のような喪失体験が増える:配偶者や友人の死退職による役割喪失身体機能の低下・病気の慢性化経済的な不安や孤立これらの出来事がうつ発症の引き金(ストレッサー)となりやすい。
特に、支援や交流が減ることで孤独感が強まりやすい点に注意。
3. 誤答選択肢の解説❌ 高齢者全体における軽症うつの割合は1割程度である。
実際は、10〜20%程度と報告されており、1割ではやや少なすぎる。
特に施設入所者や慢性疾患のある高齢者では割合がさらに高い。
❌ 高齢者はストレスに対して、あるがままに受け入れるよりも積極的に解消しようとする傾向が強い。
一般的に、高齢者は若年者に比べてストレスを「受け入れる」傾向が強い。
経験を重ねているため、感情のコントロールやあきらめの受容が上手になっていることが多い。
❌ 高齢者では過去の回想は現実逃避や過去を悔やむ行為であり、うつ発症を促進する。
実際はその逆で、「回想(リミニセンス)」は心理的安定をもたらす重要なプロセス。
自分の人生を振り返り、意味づけをすることで自己肯定感が高まり、うつ予防につながる。
4. 試験対策ポイント高齢者のメンタルヘルスを理解するキーワード:レジリエンス(心理的回復力) → うつの保護因子。
喪失体験(loss experiences) → うつのリスク要因。
回想法(リミニセンス療法) → うつの予防・改善に有効。
「うつ=マイナス感情」だけでなく、「支える力・立ち直る力」を見る視点も重要。