正答5
解説
正解は5です。
この問題は特徴でないものを選ぶので、○ が答えです。
幼児期はピアジェの前操作期にあたり、見た目や自分の視点に左右される直観的な思考が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 実在論は、夢や心の中の考えを外に実際に存在するものと考える傾向です。
前操作期の子どもにみられる特徴です。
2:× 転導論理(転導推理)は、個別の事柄から別の個別の事柄へ、論理的でないつながりで推理することです。
前操作期の特徴です。
3:× アニミズムは、石や雲など生命のないものにも命や意思があると考える傾向です。
前操作期の特徴です。
4:× 自己中心性は、自分の視点と他者の視点を区別できない傾向です。
ピアジェの三つ山課題で示された、前操作期の代表的な特徴です。
5:○ 可逆的思考は、変化した状態を頭の中で元に戻して考えられることです。
保存の概念の成立を支える思考で、児童期の具体的操作期に獲得されます。
そのため幼児期の特徴ではありません。
【ポイント】
前操作期は「自己中心性・アニミズム・実在論・人工論・保存の未成立」です。
具体的操作期は「可逆性・保存の成立・脱中心化」と対比して覚えます。
【用語】
前操作期:ピアジェの発達段階の一つで、見かけに左右された直観的な思考が中心の幼児期である。
実在論:夢や心の中の考えなどを、外に実際に存在するものと考える幼児期の思考の傾向である。
転導論理:個別の事柄から別の個別の事柄へ、一般的な法則を介さずに結びつけて推理する思考である。
アニミズム:石や雲などの生命のないものにも、命や心があると考える思考である。
自己中心性:自分の視点しかとれず、他者の立場から物事を見ることが難しい幼児期の特徴である。
可逆的思考:行った操作を頭の中で元に戻して考えることができる思考である。