正答4
解説
正解は4です。
先天性心疾患の頻度を問う問題です。
左右の心室の間の壁に穴がある心室中隔欠損症が最も多く、全体の約3割から4割程度を占めるとされます。
【選択肢別解説】
1:× 肺動脈狭窄症は右室から肺動脈への出口が狭い疾患です。
頻度は心室中隔欠損症よりかなり低いです。
2:× 動脈管開存症は、出生後に閉じるはずの動脈管が開いたままの状態です。
早産児に多いものの、全体の頻度は心室中隔欠損症に及びません。
3:× 心房中隔欠損症は比較的多い疾患です。
小児期には症状が乏しく成人で見つかることもありますが、頻度は心室中隔欠損症に次ぐ位置です。
4:○ 心室中隔欠損症は先天性心疾患の中で最も多い疾患です。
左室から右室への短絡が起こり、全収縮期雑音を聴取します。
小さな欠損は自然閉鎖することもあります。
5:× ファロー四徴症はチアノーゼ性心疾患の中では最も多い疾患です。
しかし先天性心疾患全体の中では、心室中隔欠損症よりずっと少ないです。
【ポイント】
「全体で最多は心室中隔欠損症、チアノーゼ性で最多はファロー四徴症」と対で覚えます。
【用語】
心室中隔欠損症:左右の心室を隔てる壁に穴があり、血液が左から右へ流れ込む先天性心疾患である。
ファロー四徴症:心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右室肥大をそなえるチアノーゼ性心疾患である。
動脈管開存症:肺動脈と大動脈をつなぐ胎児期の血管が、出生後も閉じずに開いたままになる先天性心疾患である。
心房中隔欠損症:左右の心房を隔てる壁に穴があいている先天性心疾患である。