正答3
解説
正解は3です。
クループ症候群は、ウイルス感染などで声門下を中心とする上気道が腫れて狭くなる小児の疾患です。
犬が吠えるような咳、嗄声、吸気性喘鳴が三徴です。
【選択肢別解説】
1:× 難聴は中耳炎や内耳の障害でみられる症状です。
上気道の狭窄であるクループとは関係がありません。
2:× 鼻出血は鼻腔前方の粘膜(キーゼルバッハ部位)からの出血が多いです。
クループを疑わせる症状ではありません。
3:○ 陥没呼吸は、吸気時に胸骨上窩や肋間がへこむ所見です。
上気道が狭いと強い陰圧で胸壁が引き込まれるため、クループの重症度を示す重要な所見です。
4:× 顔面麻痺は顔面神経の障害で起こります。
ベル麻痺や中耳炎の合併症などでみられ、クループとは無関係です。
5:× 痙攣は熱性痙攣やてんかん、脳炎などでみられる症状です。
クループの症状ではありません。
【ポイント】
クループは「犬吠様咳嗽・嗄声・吸気性喘鳴」が特徴です。
陥没呼吸や安静時の喘鳴は重症のサインとして重視します。
【用語】
クループ症候群:ウイルス感染などで声門下が腫れて気道が狭くなり、犬が吠えるような咳が出る小児の病気である。
陥没呼吸:息を吸うときに胸骨の上や肋間などがへこむ、気道狭窄を示す呼吸の所見である。
吸気性喘鳴:息を吸うときに狭くなった上気道を空気が通ってヒューヒューと鳴る音である。
キーゼルバッハ部位:鼻中隔の前方にある血管が豊富な部位で、鼻出血の好発部位である。