正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
解説
(失行の理解を深めるポイント)
1. 失行とは麻痺や感覚障害がないのに、目的のある動作がうまく行えない障害。
命令の理解や意欲は保たれているが、「動作のプログラム化」や「実行の過程」に問題がある。
多くは左大脳半球(優位半球)の損傷で生じる。
2. 選択肢の解説発語失行は口舌顔面失行を伴う。
→誤り発語失行は、発音動作の運動プログラム障害であり、言語的運動に限定される。
口舌顔面失行は、口笛を吹く・舌を出すなどの非言語的な動作の障害。
両者の責任領域は近接しているが、必ずしも合併するわけではない。
観念運動性失行と観念性失行とは合併する。
→誤り観念性失行は「動作の概念(手順)」の障害。
観念運動性失行は「動作の実行(方法)」の障害。
両者は関連はあるが、常に合併するわけではない。
(観念性失行があっても、観念運動性失行を伴わない例もある)観念性失行は一側の大脳半球損傷で生じる。
→正しい観念性失行は、優位半球(多くは左半球)の損傷で生じる。
動作の「概念的プランニング」が障害されるため、両手の動作に誤りが出ることもあるが、原因となる病変は一側(左半球)損傷である。
肢節運動失行は左右どちらの大脳半球損傷でも生じる。
→正しい肢節運動失行は、四肢の運動の精密な操作能力が障害されるもので、前頭葉運動野または頭頂葉の病変により生じる。
左右どちらの大脳半球の損傷でも出現する可能性がある。
他の失行(観念性・観念運動性)が左半球優位なのに対し、肢節運動失行は両半球性に出現しうる点が特徴。
観念運動性失行は損傷と反対側の上肢に出現する。
→誤り観念運動性失行は左半球損傷で、通常は両上肢に影響する。
これは、左半球が動作プログラムの中枢であり、脳梁を介して右半球の運動にも関与するため。
よって、「反対側の上肢にのみ出る」とするのは誤り。
✅まとめ(要点整理)失行は「動作の計画・実行」の障害で、左半球病変が多い。
観念性失行(動作の概念の障害) → 一側(左半球)損傷で生じる。
肢節運動失行(精密動作の障害) → 左右どちらの半球損傷でも生じる。
発語失行と口舌顔面失行は別機能。
観念運動性失行は両側に出ることが多い。