正答5
解説
正解は5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
失語症の回復には、発症からの時期、重症度、訓練、脳の可塑性などの要因が関係します。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
発症時の重症度が軽いほど、回復の見通しはよいとされます。
2:× 正しい記述です。
言語訓練の質と量は回復に影響し、集中的な訓練の有効性が報告されています。
3:× 正しい記述です。
損傷を受けた部位の周囲の脳領域が、言語機能を代わりに担うようになることがあります。
4:× 正しい記述です。
損傷の反対側(多くは右半球)の相同な領域が回復に関与することも報告されています。
5:○ 誤った記述です。
発症から数日以内は、脳のむくみの改善や血流の回復などにより、回復が最も大きい時期です。
その後、回復は数か月にわたって続き、次第にゆるやかになります。
【ポイント】
失語症の自然回復は、発症直後から3か月ほどが特に大きいとされます。
この時期から言語訓練を始めることが重要です。
【用語】
可塑性:脳が損傷や経験に応じて、働きや構造を変化させる性質を指す。
病巣周辺:損傷部位のまわりに残った脳領域のことで、失われた機能を代わりに担うことがある。
病巣対側:損傷のある半球と反対側の大脳半球を指し、相同な領域が機能回復に関与することがある。
自然回復:発症後の時間の経過とともに、脳の状態の改善などによって機能が回復していくことを指す。