正答5
解説
解説
"Nothing About Us Without Us" とは?
障害当事者の自己決定と参加を尊重する障害者運動の国際的なスローガン。
障害者自身が、生活や権利に関する政策決定の場に参画することを強く求めた言葉。
関連する条約障害者の権利に関する条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities, CRPD, 2006年採択)→ この条約はスローガンの理念を背景に策定され、障害者が「主体」として社会のあらゆる分野に参画することを保障するもの。
→ 権利の保障だけでなく、政策形成における当事者参画の重要性を国際的に明文化した。
間違いの選択肢選択肢説明誤りの理由
1. 障害者基本法日本の障害者政策の基本法。
1970年制定、2011年改正で「差別の禁止」や「合理的配慮」も盛り込まれた。
国内法であり、国際的スローガンとは直接の関係なし。
2. ICIDHWHOが1980年に採択した「国際障害分類」。
障害を「機能障害」「能力障害」「社会的不利」に分類。
医学的・機能的モデルが中心で、当事者参加の理念は反映されていない。
3. 国際障害者年1981年に国連が定めた国際年。
スローガンは「完全参加と平等」。
重要な契機だが、「Nothing About Us Without Us」とは別。
4. ICF2001年にWHOが採択した「国際生活機能分類」。
ICIDHを改訂し、環境因子を取り入れた。
障害の捉え方の転換には寄与したが、スローガンそのものとは結びつかない。
要点まとめスローガンの意味「私たちのことを、私たち抜きに決めるな」=当事者参画の原則。
どこに反映された?
→ 障害者の権利に関する条約(2006)→ 障害者が権利の主体であることを国際的に保障。
他の制度との違い国際障害者年(1981) … 「完全参加と平等」ICIDH(1980) … 医学モデルによる分類ICF(2001) … 社会モデルを取り入れた分類障害者基本法(日本) … 国内の基本法、スローガンとは直接関係なし