正答3
解説
正解は3です。
心原性脳塞栓症は、心臓内にできた血栓がはがれて脳の動脈を詰まらせる脳梗塞です。
原因となる心疾患のうち、最も多いものを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 心筋症も原因になりますが、最も多くはありません。
拡張型心筋症などで心室内に血栓ができることがあります。
2:× 心臓腫瘍は原因になりますが、まれです。
左房粘液腫の一部がはがれて塞栓を起こすことがあります。
3:○ 心房細動が最も多い原因です。
心房が細かくふるえて血流がよどみ、左心耳に血栓ができやすくなります。
心原性脳塞栓症の原因の大部分を占め、特に非弁膜症性心房細動が多いとされます。
4:× 心筋梗塞も原因になりますが、最も多くはありません。
壁運動が低下した左室に壁在血栓ができることがあります。
5:× 心房中隔瘤は原因になりうる所見ですが、頻度は低いです。
卵円孔開存を伴うと奇異性塞栓の原因になることがあります。
【ポイント】
心原性脳塞栓症は突然発症して広い範囲の梗塞になりやすいです。
予防には抗凝固薬が用いられます。
【用語】
心原性脳塞栓症:心臓内にできた血栓がはがれて脳の動脈を詰まらせて起こる脳梗塞である。
心房細動:心房が細かくふるえて血流がよどみ、血栓ができやすくなる不整脈である。
心房中隔瘤:心房を左右に分ける壁の一部が袋状に突き出した状態を指す。
奇異性塞栓:静脈にできた血栓が心臓の壁の穴を通り抜けて動脈に入り、脳などを詰まらせることである。
抗凝固薬:血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ薬である。