正答5
解説
正解は5です。
静脈血は通常、組織で酸素を渡したあとの酸素の少ない血液です。
ただし肺循環では動脈と静脈で酸素量の関係が逆転する点が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 冠静脈は心筋で酸素を使ったあとの血液で、酸素濃度は低いです。
心筋は酸素の取り込み率が高く、冠静脈血の酸素飽和度は特に低くなります。
2:× 肝静脈は肝臓を通過したあとの血液で、酸素濃度は低いです。
肝臓へは門脈と肝動脈から血液が入り、肝静脈から下大静脈へ出ます。
3:× 奇静脈は胸壁や背部からの静脈血を集める血管で、酸素濃度は低いです。
上大静脈に注ぎます。
4:× 腎静脈は腎臓を通過したあとの血液で、肺静脈より酸素濃度は低いです。
腎臓は血流量が多く酸素摂取率が低いため、比較的酸素は残っていますが動脈血には及びません。
5:○ 肺静脈は肺でガス交換を終えた血液を左心房へ運びます。
そのため静脈でありながら酸素を多く含む動脈血が流れています。
【ポイント】
肺静脈には動脈血、肺動脈には静脈血が流れます。
「静脈=酸素が少ない」の例外として頻出です。
【用語】
肺静脈:肺でガス交換を終えた酸素に富む血液を左心房へ運ぶ血管である。
奇静脈:胸壁や背部の静脈血を集めて上大静脈に注ぐ静脈である。
冠静脈:心筋を流れた後の血液を集めて右心房へ戻す静脈である。
肝静脈:肝臓を通過した血液を集めて、下大静脈へ送る太い静脈である。