正答1
解説
正解は1です。
補聴器の性能を、規格に定められた方法で測定するときの用語と条件を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 音響カプラとして2㎤カプラを用いるのは正しいです。
補聴器の出力を、外耳道の容積に近い標準の空洞で測定します。
2:× 90dBSPLの純音を入力して測るのは、最大音響利得ではなく最大出力音圧レベルです。
最大音響利得はより小さい入力音で測定します。
3:× 周波数ごとの出力を示したものは入出力特性ではなく、周波数レスポンスです。
入出力特性は、入力の音圧を変えたときの出力の変化を示します。
4:× 規準周波数レスポンスは、利得調整を最大にして測るのではありません。
規格で定めた規準の利得調整位置に合わせて測定します。
5:× カプラ内の音圧と入力音圧の差は挿入利得ではなく、音響利得です。
挿入利得は、補聴器を付けたときと付けないときの外耳道内の音圧の差です。
【ポイント】
補聴器の基本性能は、最大出力音圧レベル・最大音響利得・周波数レスポンスで表されます。
実際の装用効果は、外耳道内で測る挿入利得で確かめます。
【用語】
音響カプラ:補聴器の出力音を測定するために用いる、外耳道の容積を模した標準の空洞である。
最大音響利得:補聴器が入力音をどれだけ大きくできるかを、出力と入力の差で表した最大値である。
最大出力音圧レベル:非常に大きな音を入力したときに、補聴器が出せる最大の出力音圧である。
周波数レスポンス:補聴器が周波数ごとにどの程度の出力を出すかを表した特性である。
入出力特性:入力音圧を変えたときに、出力音圧がどう変化するかを表した特性である。
挿入利得:補聴器を装用したときと装用しないときの、外耳道内の音圧の差である。