正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
この問題は片耳ずつの聴力を把握するのに「適切でない」検査を選ぶので、○ が答えです。
左右差を調べるには、左右の耳に別々に音を入れて検査できることが必要です。
【選択肢別解説】
1:× ASSRは適切です。
聴性定常反応で、イヤホンで片耳ずつ刺激し、周波数別の閾値を他覚的に推定できます。
2:○ BOAは片耳ずつの聴力把握には適しません。
スピーカーなどの音に対する乳児の反応を観察する検査で、両耳で聞いた反応になります。
3:○ CORは片耳ずつの聴力把握には適しません。
左右のスピーカーから音を出して音源を向く反応をみる検査で、両耳で聞いた反応になります。
4:× OAEは適切です。
耳音響放射で、片耳ずつプローブを入れて内耳の外有毛細胞の働きを調べます。
5:× VRAは適切です。
視覚強化式聴力検査は、イヤホンを使えば片耳ずつ閾値を求めることができます。
【ポイント】
音場で行う検査は聞こえのよい方の耳の反応を反映するため、左右差を見落とします。
乳幼児の左右別の評価には、ASSRやABRなどの他覚的検査も組み合わせます。
【用語】
ASSR:聴性定常反応のことで、持続する変調音に対する脳波の反応から聴力閾値を推定する検査である。
BOA:聴性行動反応観察のことで、乳児が音に示す行動の変化を観察する聴力検査である。
COR:条件詮索反応聴力検査のことで、音の方を向くと光る人形が見えることを学習させ、振り向き反応で聴力を調べる。
OAE:耳音響放射のことで、内耳の外有毛細胞の働きを外耳道内の音として測定する検査である。
VRA:視覚強化式聴力検査のことで、音に反応した幼児に視覚的なごほうびを与えて聴力を調べる。