正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
この問題は筋萎縮性側索硬化症で「みられない」症状を選ぶので、○ が答えです。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位と下位の運動ニューロンが選択的に障害される進行性の疾患です。
【選択肢別解説】
1:× 筋力低下はALSでみられます。
運動ニューロンの変性により、筋萎縮と筋力低下が進行します。
2:× 嚥下障害はALSでみられます。
延髄の運動神経核が障害される球麻痺により、飲み込みが困難になります。
3:× 構音障害はALSでみられます。
舌や口唇、軟口蓋の麻痺によって発話が不明瞭になります。
4:○ 感覚障害はALSでは原則としてみられません。
感覚神経は障害されにくいためです。
5:○ 自律神経障害はALSでは原則としてみられません。
膀胱直腸障害などは起こりにくいとされます。
【ポイント】
ALSの陰性徴候は、感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡の4つです。
言語聴覚士は構音障害や嚥下障害への対応、コミュニケーション手段の確保で関わります。
【用語】
筋萎縮性側索硬化症:上位と下位の運動ニューロンが障害され、筋萎縮と筋力低下が進む難病である。
球麻痺:延髄の運動神経核の障害で、嚥下や構音、咀嚼などの筋が麻痺する状態である。
自律神経障害:心拍や血圧、発汗、排尿など体の自動的な調節がうまく働かなくなる状態である。
陰性徴候:ある疾患で通常はみられない症状のことで、ALSでは感覚障害や眼球運動障害などが挙げられる。
膀胱直腸障害:尿や便をためたり出したりする調節が、うまくできなくなる状態である。