正解を3つ選んでください。
正答3・4・5
解説
正解は3と4と5です。
内耳から聴覚野に至る聴覚伝導路と、蝸牛への遠心性神経を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 下丘の線維は外側膝状体ではなく内側膝状体を経て聴放線になります。
外側膝状体は視覚の中継核です。
2:× 上オリーブ核の線維は内側毛帯ではなく外側毛帯を経て下丘に至ります。
内側毛帯は触覚や深部感覚の伝導路です。
3:○ 蝸牛神経核の線維の一部は対側の上オリーブ核に至ります。
台形体を通って交叉し、両耳からの情報が統合されます。
4:○ ラセン神経節細胞の樹状突起は内有毛細胞とシナプス結合します。
求心性線維の大部分は内有毛細胞につながり、音の情報を中枢へ送ります。
5:○ 上オリーブ核からの遠心性線維は外有毛細胞とシナプス結合します。
オリーブ蝸牛束と呼ばれ、外有毛細胞の働きを調節します。
【ポイント】
上行路は「蝸牛神経核、上オリーブ核、外側毛帯、下丘、内側膝状体、聴覚野」の順です。
視覚は外側膝状体、聴覚は内側膝状体と対比して覚えましょう。
【用語】
蝸牛神経核:延髄と橋の境にある神経核で、蝸牛神経が最初に中継される聴覚伝導路の起点である。
上オリーブ核:脳幹にある聴覚の中継核で、両耳からの入力を統合し音の方向の判断に関わる。
外側毛帯:聴覚伝導路で上オリーブ核などから下丘へ向かう線維の束である。
ラセン神経節細胞:蝸牛軸にある蝸牛神経の細胞体で、有毛細胞から受けた音の情報を脳幹へ送る。
内有毛細胞:蝸牛にある感覚細胞で、音の情報を聴神経に伝える主な細胞である。
外有毛細胞:蝸牛にある感覚細胞で、音の増幅など蝸牛の感度の調節に働く。