正答2
解説
正解は2です。
中耳の構造と働きを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 鼓膜に接するのはキヌタ骨ではなくツチ骨です。
ツチ骨柄が鼓膜に付着し、キヌタ骨はツチ骨とアブミ骨の間にあります。
2:○ 中耳には換気機能があります。
耳管が開くことで鼓室に空気が入り、鼓室内と外気の圧が等しく保たれます。
3:× 中耳伝音系の音圧増強は約80dBではなく、約25〜30dBです。
鼓膜とアブミ骨底の面積比と、耳小骨のてこ比によって増強されます。
4:× アブミ骨筋が収縮すると音の伝達は増幅ではなく抑制されます。
大きな音に対するアブミ骨筋反射は、内耳を守る働きをします。
5:× 鼓膜は2層ではなく3層です。
外側の上皮層、中間の固有層(線維層)、内側の粘膜層からなります。
【ポイント】
中耳の働きは、音圧を増強するインピーダンス整合と、耳管による換気・排泄です。
耳管の働きが悪いと鼓室が陰圧になり、滲出性中耳炎の原因になります。
【用語】
耳管:中耳と咽頭をつなぐ管で、鼓室内の気圧を外気と等しく保つ。
ツチ骨:鼓膜に付着する耳小骨で、音の振動をキヌタ骨へ伝える。
アブミ骨筋:アブミ骨に付く小さな筋で、大きな音が入ると収縮して振動の伝達を弱める。
鼓膜:外耳道と中耳の境にある薄い膜で、音を受けて振動する。
インピーダンス整合:空気の振動を内耳のリンパ液へ効率よく伝えるために、中耳が音圧を高める働きである。