正答4
解説
正解は4です。
成人の中途失聴者は、聞こえを失う前に日本語を獲得しています。
支援の中心は、聞こえの喪失への心理的な支えと、新しいコミュニケーション手段の獲得です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない指導)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な指導です。
聞こえを失ったことへの喪失感や不安は大きいので、心理的サポートが欠かせません。
2:× 適切な指導です。
残っている聴力を生かすため、聴力や生活に合った補聴器の選び方を指導します。
3:× 適切な指導です。
同じ立場の難聴者や中途失聴者と交流することで、孤立感が和らぎ、対処の工夫を学べます。
4:○ 適切ではありません。
成人の中途失聴者は日本語の文法をすでに身につけているので、文法の指導は必要ありません。
文法指導が必要になるのは、言語獲得前から難聴がある子どもなどです。
5:× 適切な指導です。
話し手の口の形や表情から話の内容を読み取る読話は、中途失聴者のコミュニケーション手段として有効です。
【ポイント】
中途失聴者のコミュニケーション手段には、読話、筆談、要約筆記、中途失聴者向けの手話などがあります。
人工内耳も選択肢になります。
【用語】
中途失聴者:言語を獲得した後に、病気や事故などで聴力を失った人のことである。
読話:話し手の口の形や表情を見て、話の内容を理解する方法である。
要約筆記:話の内容を要約して文字にし、聴覚障害のある人に伝える情報保障の方法である。