正答4
解説
正解は4です。
一側性難聴は、片耳が正常なので会話には大きな支障がないと思われがちです。
しかし、騒音下の聞き取りや音の方向感に困難が生じます。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(不適切な対応)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な対応です。
難聴の進行や良い方の耳の聴力低下を早く見つけるため、定期的に純音聴力検査を行います。
2:× 適切な対応です。
教室などでは、FM型やデジタル型の補聴援助システムで話し手の声を直接届けると聞き取りが改善します。
3:× 適切な対応です。
CROS補聴器は、聞こえない側の耳に置いたマイクで拾った音を、聞こえる側の耳に送る補聴器です。
4:○ 誤った対応です。
身体障害者手帳の聴覚障害の基準は両耳の聴力レベルで判定されます。
良い方の耳が正常な一側性難聴は対象になりません。
5:× 適切な対応です。
聞こえる側に座る、聞き返すなど、自分に必要な配慮を周囲に伝えるセルフアドボカシーの指導は重要です。
【ポイント】
聴覚障害の身体障害者手帳は、最も軽い6級でも「両耳の聴力レベルが70dB以上」などが条件です。
一側性難聴は手帳の対象外ですが、支援の必要性は高いことを押さえましょう。
【用語】
一側性難聴:片耳だけに難聴があり、もう一方の耳は正常な状態である。
CROS補聴器:聞こえない側の耳で拾った音を、聞こえる側の耳へ送って聞かせる補聴器である。
補聴援助システム:話し手の声をマイクで拾い、無線で直接補聴器などに届けて聞き取りを助ける機器である。
セルフアドボカシー:自分の困りごとや必要な配慮を、自分で周囲に説明して求める力や行動のことである。
純音聴力検査:純音を聞かせて、周波数ごとに聞こえる最小の音の大きさを調べる基本的な聴力検査である。