正答4
解説
正解は4です。
音声障害診療ガイドライン(2018年版)の分類表では、音声障害を原因によって大きく分けています。
喉頭の組織異常、喉頭の炎症性疾患、外傷、全身性疾患、神経疾患、心理的・精神的な疾患などの区分があります。
この問題は組織異常に分類されないものを選ぶので、○ が答え(組織異常ではないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 声帯結節は、喉頭の組織異常に分類されます。
音声酷使で声帯の粘膜に生じる左右対称の小さな隆起です。
2:× 声帯溝症は、喉頭の組織異常に分類されます。
声帯の縁に沿って溝ができ、声門閉鎖が不十分になる病変です。
3:× 声帯出血は、喉頭の組織異常に分類されます。
強い発声などで声帯の粘膜下に出血が起こる病変です。
4:○ 急性喉頭炎は、喉頭の組織異常ではなく、喉頭の炎症性疾患に分類されます。
かぜなどの感染に伴う急性の炎症で、組織そのものの病変とは区別されます。
5:× 喉頭肉芽腫は、喉頭の組織異常に分類されます。
胃酸の逆流や気管挿管、咳払いなどをきっかけに、声帯突起付近にできる隆起性の病変です。
【ポイント】
声帯結節・ポリープ・声帯溝症などの病変は「組織異常」、急性・慢性の喉頭炎は「炎症性疾患」として区別されます。
【用語】
音声障害診療ガイドライン:日本音声言語医学会などが作成した、音声障害の診断や治療の指針となる文書である。
声帯溝症:声帯の縁に沿って溝ができ、声門の閉鎖が不十分になる病気である。
声帯出血:強い発声などによって声帯の粘膜下に出血が起こる状態である。
喉頭肉芽腫:声帯後方の声帯突起付近にできる隆起性の病変で、胃酸の逆流や気管挿管、咳払いなどがきっかけとなる。
急性喉頭炎:かぜなどの感染によって喉頭の粘膜に急に炎症が起こる病気である。