正解を3つ選んでください。
正答1・2・5
解説
正解は1と2と5です。
失語症の改善の経過や、ICFの視点、時期ごとの支援のあり方が問われています。
【選択肢別解説】
1:○ 発語失行と言語機能の障害は別々のしくみの障害なので、改善の程度は必ずしも並行しません。
言語機能が改善しても発語失行が残ることがあります。
2:○ 家庭内の役割を確立することは、生活や人生の場面への関わりを支える支援です。
ICFでは参加へのアプローチに当たります。
3:× 生活機能の予後は、失語症の重症度だけでは決まりません。
活動や参加の状況、環境因子、本人の意欲などの個人因子も大きく影響します。
4:× 生活期(維持期)でも、言語機能面へのアプローチは行います。
発症後年単位で改善が続く例もあり、機能面と活動・参加面の両方に働きかけます。
5:○ 家族は急性期から大きな不安を抱えます。
失語症の理解やコミュニケーションの方法を伝える家族支援は、急性期から始めます。
【ポイント】
失語症の支援は、機能訓練だけでなく、活動・参加・環境への働きかけを時期を問わず組み合わせて行います。
【用語】
発語失行:構音に必要な運動の計画に問題が生じ、筋力は保たれていても発話が困難になる状態である。
参加:家庭や社会の場面に関わり、役割を果たすことを表すICFの構成要素である。
生活期:発症から時間が経ち、安定した状態で生活を送りながら支援を続ける時期である。
急性期:病気やけがの発症直後で、症状が不安定で治療を最優先する時期である。
生活機能:ICFにおける心身機能・活動・参加を合わせた、人の生きることの全体を指す語である。