英語のgoの過去形がwentになるように、屈折・派生に際して語根の異なる形式を用いる現象を補充法と言う。
尊敬語を作るのに補充法を用いていないのはどれか。
2つ選んでください。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
補充法とは、go と went のように、もとの語とは別の語根を用いて形を作ることです。
尊敬語では「食べる」に対する「召し上がる」のように、別の語に置き換える形が補充法に当たります。
この問題は補充法を用いていないものを選ぶので、○ が答え(補充法でない尊敬語)です。
【選択肢別解説】
1:○ 「来られる」は補充法を用いていません。
動詞「来る」の語根に尊敬の助動詞「られる」を付けた規則的な形です。
2:× 「ご覧になる」は補充法です。
「見る」とは異なる語根「覧」を用いています。
3:× 「召し上がる」は補充法です。
「食べる」「飲む」とは別の語を尊敬語として用いています。
4:× 「おいでになる」は補充法です。
「来る」「行く」「いる」とは別の語「おいで」を用いています。
5:○ 「お食べになる」は補充法を用いていません。
「食べる」の語根をそのまま使い、「お〜になる」という規則的な型にあてはめています。
【ポイント】
尊敬語の作り方には「お〜になる」「〜れる・られる」という規則的な型と、「召し上がる」「おっしゃる」「いらっしゃる」のような特定の語(補充形)があります。
【用語】
補充法:活用や派生の際に、もとの語とは別の語根の形を用いる現象で、goに対するwentなどがこれにあたる。
尊敬語:話し手が相手や話題の人物の動作などを高めて、敬意を表す言い方である。
語根:語を構成する要素のうち、その語の中心的な意味を担う部分である。
屈折:時制や数などの文法的な違いを表すために、語の形が変化することである。