正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
日本語では、話し手(1人称)を最もウチとし、話し手に近い人ほどウチ寄りと考える人称の序列があります。
ソトからウチへの働きかけは、「〜てくる」「くれる」などの形で表されます。
【選択肢別解説】
1:× 「私がゆうきをぶった」は、ウチである「私」からソトの「ゆうき」への働きかけです。
向きが逆です。
2:○ 「ゆうきが私をぶってきた」は、ソトの「ゆうき」からウチの「私」への働きかけです。
「〜てきた」が、動作が話し手に向かうことを示しています。
3:○ 「みきが妹に本をくれた」は、ソトの「みき」から、話し手の身内でウチにあたる「妹」への働きかけです。
「くれる」は、受け手が話し手か話し手側の人であるときに使う授受の動詞です。
4:× 「みきがじゅんに本をあげた」は、どちらも話し手から見て同じ距離の3人称どうしのやりとりです。
ソトからウチへの働きかけではありません。
5:× 「みきが先生に本を差し上げた」は、受け手を高める謙譲表現ですが、3人称どうしのやりとりです。
ソトからウチへの働きかけではありません。
【ポイント】
「あげる・差し上げる」はウチからソトへ、「くれる・くださる」はソトからウチへの授受を表します。
「〜てくる」も話し手に向かう動作を示す表現です。
【用語】
人称:話し手を1人称、聞き手を2人称、それ以外を3人称とする区別のことである。
人称の序列:話し手である1人称を最もウチとし、話し手から遠い人ほどソト寄りと考える人称の順序づけである。
ウチ:話し手を中心にして、自分に近い側をウチ、遠い側をソトとする日本語の捉え方である。
謙譲表現:自分側の動作をへりくだって述べることで、動作の受け手を高める敬語の表現である。