正答3
解説
正解は3です。
骨格筋を支配する体性運動神経の興奮の発生と伝導、神経筋接合部での伝達が問われています。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
膜電位が閾値まで脱分極すると電位依存性ナトリウムチャネルが開き、活動電位が全か無かの法則で発生します。
2:× 正しい記述です。
末梢神経ではシュワン細胞が軸索に巻きついて髄鞘をつくります。
中枢神経で髄鞘をつくるのはオリゴデンドロサイトです。
3:○ 誤った記述です。
神経線維は太いほど内部の電気抵抗が小さく、伝導速度は速くなります。
太い有髄線維であるAα線維が最も速く伝導します。
4:× 正しい記述です。
運動神経の終末ではシナプス小胞からアセチルコリンが放出され、筋のニコチン受容体に作用します。
5:× 正しい記述です。
髄鞘の切れ目であるランヴィエ絞輪の間を興奮が飛び移る跳躍伝導により、伝導が速くなります。
【ポイント】
伝導速度は「太いほど速い」「有髄線維は無髄線維より速い」が基本です。
髄鞘の形成細胞は、末梢がシュワン細胞、中枢がオリゴデンドロサイトです。
【用語】
活動電位:神経や筋の細胞が興奮したときに、膜電位が一過性に大きく変化する電気的な反応である。
髄鞘:神経線維の軸索を取り巻く絶縁性の被膜で、興奮の伝導を速める働きをもつ。
ランヴィエ絞輪:有髄線維で髄鞘が途切れている部分で、ここで興奮が次々に生じて伝わる。
跳躍伝導:興奮が髄鞘の切れ目であるランヴィエ絞輪を飛び飛びに伝わっていく伝導様式である。
シナプス小胞:神経終末にある小さな袋で、神経伝達物質を蓄えて放出する。
体性運動神経:骨格筋を支配し、意思による運動の指令を筋に伝える運動神経である。