正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
血圧の測定法と、体循環・肺循環の圧の違い、平均血圧の求め方が問われています。
この問題は誤っているものを2つ選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
触診法では脈が触れ始める圧から収縮期血圧しか測れません。
拡張期血圧はコロトコフ音を聴く聴診法で測定します。
2:× 正しい記述です。
大動脈圧はおよそ120/80mmHgですが、肺動脈圧はおよそ25/10mmHgと低い値です。
3:× 正しい記述です。
血圧は心拍出量と末梢血管抵抗の積で決まります。
末梢血管抵抗が増えると収縮期血圧も拡張期血圧も上昇します。
4:× 正しい記述です。
加齢に伴う動脈硬化で血管の弾性が低下するため、特に収縮期血圧が上がりやすくなります。
5:○ 誤った記述です。
拡張期の時間は収縮期より長いため、単純な算術平均にはなりません。
平均血圧は「拡張期血圧+脈圧÷3」で近似します。
【ポイント】
触診法は収縮期血圧のみ、聴診法は収縮期と拡張期の両方を測定できます。
平均血圧の近似式「拡張期血圧+(収縮期血圧−拡張期血圧)÷3」も覚えておきましょう。
【用語】
触診法:加圧帯をゆるめながら動脈の拍動を指で触れ、脈が触れ始める圧から収縮期血圧を測る方法である。
コロトコフ音:加圧帯を緩めていくときに動脈の血流の乱れで聴こえる音で、聴診法で血圧を測る目印となる。
平均血圧:1回の心拍の間の血圧を時間で平均した値で、臓器への血流を保つ圧の目安となる。
末梢血管抵抗:血液が細い血管を流れるときに受ける抵抗のことで、血圧を決める要因の一つである。
脈圧:収縮期血圧から拡張期血圧を引いた差のことで、平均血圧の近似計算にも用いられる。