正答3
解説
正解は3です。
自記オージオメトリーでは、連続音と断続音それぞれの閾値を記録し、その関係を型に分類します。
一過性閾値上昇は、連続音を聞き続けると閾値が時間とともに上がっていく現象で、後迷路性難聴の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 耳硬化症は伝音難聴です。
連続音と断続音の記録がほぼ重なるⅠ型を示します。
2:× 慢性中耳炎は主に伝音難聴で、Ⅰ型を示すのが一般的です。
3:○ 聴神経腫瘍は後迷路性難聴の代表です。
連続音の閾値が時間とともに上がり、断続音との差が大きく開くⅢ型やⅣ型を示します。
4:× 騒音曝露による聴覚疲労は、内耳の一時的な閾値の変化です。
自記オージオメトリーで連続音の閾値が上がり続ける後迷路性の所見とは異なります。
内耳性の障害では、連続音の記録の振れ幅が小さくなるⅡ型を示します。
5:× 外傷による鼓膜穿孔は伝音難聴で、Ⅰ型を示します。
【ポイント】
Ⅰ型は正常または伝音難聴、Ⅱ型は内耳性難聴(補充現象陽性)、Ⅲ型・Ⅳ型は後迷路性難聴、Ⅴ型は機能性難聴と覚えましょう。
【用語】
一過性閾値上昇:連続音を聞き続けるうちに閾値が上がっていく現象で、後迷路性難聴でみられる。
聴覚疲労:大きな音にさらされた後に、一時的に聴力が低下する現象である。
耳硬化症:アブミ骨が固着して動かなくなり、伝音難聴をきたす病気である。
聴神経腫瘍:聴神経にできる良性腫瘍で、片側の難聴や耳鳴りを生じる。
後迷路性難聴:蝸牛より中枢側の蝸牛神経や脳幹などの障害によって起こる感音難聴である。