正答2
解説
正解は2です。
この問題は適応とならない訓練を選ぶので、○ が答え(適応とならない訓練)です。
痙性構音障害は、両側の上位運動ニューロン障害によって発声発語器官の筋緊張が高まり、動きが遅く小さくなる障害です。
【選択肢別解説】
1:× ブローイング(息を吹く練習)は、呼気の持続や鼻咽腔閉鎖の強化に用いられ、適応となります。
2:○ プッシング法は、壁を押すなど腕に力を入れながら発声させ、声門の閉鎖を強める訓練です。
反回神経麻痺などで声門が閉じにくい場合に用います。
痙性構音障害ではすでに筋緊張が高まっているので、さらに緊張を高めるプッシングは適応となりません。
3:× 呼吸と発声のタイミングを合わせる訓練は、発話の長さや声の強さを改善するために用います。
4:× 下顎と舌の分離運動は、下顎の動きに頼った構音を改善し、舌の動きの正確さを高める訓練です。
5:× 筋のリラクゼーションは、高まった筋緊張を和らげ、動きの範囲を広げる訓練です。
痙性の障害に適しています。
【ポイント】
筋緊張が高い痙性の障害にはリラクゼーション、声門閉鎖が弱い弛緩性の障害にはプッシング法と、方向が逆になる点を押さえましょう。
【用語】
ブローイング:ストローなどで息を吹く動作の訓練で、呼気のコントロールや鼻咽腔閉鎖を促す。
プッシング:壁や机を押して力を入れる訓練で、声門閉鎖を強める目的で使われる。
筋のリラクゼーション:過度に緊張した筋の力をゆるめて、動きやすくするための方法である。
痙性:筋の緊張が異常に高まり、動きが硬くなる状態のことである。