正答1
解説
正解は1です。
この問題は復唱成績を低下させる要因でないものを選ぶので、○ が答え(関係しないもの)です。
復唱は、音を聞き取る、聞いた音を一時的に覚えておく、音を組み立てる、発音する、という過程を経て行われます。
【選択肢別解説】
1:○ 文字-音韻変換は、文字を見て音に変える過程で、音読で使われます。
復唱では文字を使わないので、この障害は復唱成績を下げる要因になりません。
2:× 音韻性錯語は、語の音の選び方や並べ方の誤りです。
音を組み立てる段階で誤るため、復唱でも誤りが生じます。
3:× 語音認知の障害があると、聞いた音を正しく聞き分けられません。
そのため正確に復唱できなくなります。
4:× 発語失行は、発音の運動を組み立てる段階の障害です。
音のゆがみや置き換えが起こるため、復唱の成績も下がります。
5:× 聴覚言語性短期記憶の障害があると、聞いた語や文を覚えておけません。
長い語や文の復唱が特に難しくなります。
【ポイント】
伝導失語は、音韻性錯語と聴覚言語性短期記憶の障害により、復唱が特に障害される失語です。
【用語】
復唱:相手が言った言葉を、そのまま繰り返して言う課題や動作のことである。
音韻性錯語:語の音の一部を誤って言い換える錯語で、音の置換や脱落として現れる。
語音認知:聞こえた音を言語音として聞き分け、認識する働きのことである。
発語失行:構音器官に麻痺がないのに、音をつくる動作の企画がうまくできない状態である。
聴覚言語性短期記憶:聞いた言葉を短い時間だけ保持して、すぐに使うための記憶のことである。
文字-音韻変換:文字を見て、それに対応する音に置き換える過程で、音読のときに用いられる。